ほとんどのカードローンでは返済方法に「残高リボルビング方式」というものを採用しています。しかし、「残高リボルビング方式」には注意が必要なのです。
「残高リボルビング方式」とは
「残高リボルビング方式」は、カードローンの借入額残高に応じて最低返済額が決まっていく方式です。
利用者から見たメリットとしては、借入残高が少なくなればなるほど、毎月の返済に必要な金額というのは、低くなっていくため返済負担が軽減できることです。消費者金融カードローンであれば、10万円の借入残高がある場合の毎月の最低返済額は3000円~4000円と非常に負担が少なく設計されています。
なぜ、注意が必要なのか?
毎月の最低返済額が低ければ、完済までの時間が長くなり、利息は増える
下記は10万円の借入残高の場合の返済回数と返済総額です。
ご返済回数 | 各回ご返済額 | ご返済総額 |
---|---|---|
10回 | 11,000円 | 109,710円 |
20回 | 6,000円 | 118,930円 |
25回 | 5,000円 | 123,709円 |
33回 | 4,000円 | 131,987円 |
51回 | 3,000円 | 150,105円 |
毎月6000円返済していけば、1年と8か月で完済できて、利息は18,930円で済みます。
しかし、最低返済額の毎月3000円返済した場合は、完済までに4年と3か月もかかり、利息は50,105円にも膨らんでしまうのです。
毎月3,000円か、毎月6,000円かの違いだけで、返済期間は2.55倍になり、利息も2.64倍になるのです。もちろん、どうしても最低返済額しか返済できないのであれば、問題はありませんが、返済できる余裕があっても最低返済額だけを返済するものと思っている人が多いのです。
借入期間が長ければ、その間にまた追加で借り入れをしてしまうリスクがある
一回お金が必要でカードローンを作ったとしても、完済してしまえば、もう一度借り入れをするという作業にはある程度のハードルがあるため、よほど必要に迫られなければ利用しないでしょう。
しかし、最低返済額だけの返済をしていたがゆえに、4年、5年という期間利用を続けてしまったら、その間にお金が必要jになった時に「枠」に余裕があるからと借りてしまって、さらに4年、5年という期間利用をしてしまうというリスクもあるのです。
対策は?
単純明快ですが、最低返済額ではなく、繰り上げ返済で毎月多めに返済することです。
カードローン会社は返済を禁じているわけではないため、返済シミュレーションを利用して「いつ完済したいか?」から逆算して毎月の返済額を決めるのです。
どうしても自分で多めに返済していくには、意思が弱い、計算が面倒という方は
はじめから最低返済額の高いカードローンを利用してしまえば良いのです。
銀行カードローンは、最低返済額が高く設定されているものが多いのでおすすめです。