カードローンの返済が苦しい場合にはどのような対策を取れば良いのでしょうか?ここではカードローンの返済対策をまとめました。
節約
まず一番早く手を付けられるのが「節約」です。もうすでに行っているという方も多いと思いますが、とくに重要な節約ポイントを中心に解説します。
1.自動車は持たない
どうしても仕事で車が必要という方でなければ、自動車は手放すことをおすすめします。なぜなら、自動車ほど家計に占める維持費(ランニングコスト)の割合が高いものはないからです。
- ガソリン代
- 駐車場代
- 車検費用
- 自動車税
- 自動車保険
- 高速料金
- ・・・
挙げていけばきりがないほど、自動車を保有するというのは色々な支出がかさんでしまうものなのです。自動車を手放すだけで毎月の家計は一気に楽になるはずです。最近ではカーシェアリングなども普及しているので、必要なタイミングだけ自動車を利用すると良いでしょう。
2.ランニングコストを中心に見直す
カードローン返済のために必要なのはランニングコストの見直しです。節約というと食費などに目が行きがちですが、前述した自動車関連費用のように毎月かかる費用を見直す方が毎月の返済を楽にすることができるのです。
例えば
- 通信費の見直し → 格安スマフォへの切り替え、インターネット回線の見直し、固定電話の解約
- 家賃の見直し → 家賃の安いところへの引越し
- 月額課金型の有料サービスの見直し → スカパーやCS、fuluなど有料サービスの見直し
- 光熱費の見直し → 無駄な光熱費を使わない工夫
- 保険の見直し → 生命保険を安い掛け捨て型に変更する
などです。
当然、下記のような支出も見直します。
- 食費の見直し → 格安スーパーでのまとめ買い・ネット通販でのまとめ買い
- 交際費の見直し → 飲み会を減らす、外食を減らす
- 医療費の見直し → ジェネリック医薬品などを利用する
よほど節制していなければ、ここを見直すだけで1万円~2万円/月の支出は改善できるケースが多いのです。毎月1万円~2万円/月、浮かせられれば毎月のカードローン返済も楽になるはずです。
借り換え・おまとめ
「節約はもうこれ以上は無理」という方が次に考えなければならないのは、もっと毎月の返済額が安いカードローンに借り換えられないか?ということです。金利が低金利のカードローン審査に借り換えが可能であれば、毎月の返済額負担は軽くなります。
3.低金利のカードローンに借り換える
金利18%のカードローンから金利14%のカードローンに借り換えるとそれだけで
50万円の借入があったっとしても、年率で4%違うため、年間2万円分は利息が減ります。
低金利のカードローンへの借り換えで毎月の返済が楽になるケースもあるのです。この場合の注意点は借り換え先のカードローン申込み時に「借り換え」目的であることをきちんと伝えることです。
借り換え利用であることを伝えておかなければ、追加の借入だと思われてしまいカードローン審査が通らないのです。
審査に自信があるのであれば、上限金利が低金利の銀行カードローンを中心に借り換えを検討してみることをおすすめします。
4.金利が高くても毎月の返済額が低いカードローンに借り換える
実は
金利が低いカードローン = 毎月の返済額が低いカードローン
ではありません。
例えば、銀行カードローンの上限金利は14%が多いのですが、毎月の最低返済額は1万円です。上限金利が18%のアコムは毎月の返済額は3000円なのです。
金利は消費者金融カードローンであるアコムの方が高いのですが、毎月の最低返済額は銀行カードローンの高いのです。
金利ではなく、該当している借入額の中で最低返済額が低いカードローンを比較検討して、借り換える必要があるということになります。
5.おまとめローンを利用する
おまとめローンは複数の借入を一本化するサービスです。おまとめローンは上限金利も低金利に設定されているため、一つのローンにまとめることで金利が下がり、毎月の返済額が軽減できる可能性があります。
ただし、おまとめローンで注意しなければならないのは、おまとめローンは基本的に追加での借入ができなくなるということです。カードローンであれば限度額に余裕があれば追加の借入ができますが、おまとめローンの場合は原則返済のみになるのです。一部、東京スター銀行のおまとめローンのようにおまとめローン利用時に限度額が設定され、その限度額に余裕ができるラインまで返済が進めば追加の借り入れができるものもあります。
6.不動産担保ローンを利用する
仮にあなた、もしくはあなたの家族が担保にできる不動産(戸建て、マンション、別荘、土地)などをお持ちであれば、無担保ローンであるカードローンから不動産担保ローンへ借り換えるという方法もあります。
担保を用意する分、不動産担保ローンは10%を切る低金利での借入も可能になり、さらに借入期間を延ばすことができるので、毎月の返済額はかなり抑えることが可能になります。
ただし、注意しなければならないのは不動産を担保として提供する不動産担保ローンというのは、返済が滞った場合には、強制的に不動産が売却され、返済に充てられてしまうということです。
個人向けの不動産担保ローンのおすすめ
「枠」を増額する
カードローンの金利を引き下げる方法は借り換え・おまとめだけではありません。増額という方法もあるのです。
増額を依頼する
カードローンの中には限度額が上がると金利が下がる、テーブル制を引いているカードローンがあります。銀行カードローンに多いのですが
例えば
- 50万円以上~100万未満:金利15%
- 100万円以上~200万円未満:金利12%
というカードローンです。
限度額90万円の人が10万円増額してもらうだけでも金利が3%低くなるのです。当然、その分返済負担は軽くなります。限度額を引き上げる「増額」は、コールセンターに増額の依頼をして増額審査に通れば可能です。利用中のカードローンの金利と限度額の関係を再度見直した上で、増額が返済負担の軽減に有効な手段になる可能性もあるのです。
稼ぐ
すでに職を持っている方の場合は副業ということになりますが、収入を増やすことでカードローンの返済負担を軽減する方法もあります。
8.空き時間にネットで稼ぐ
最近では、クラウドワークスやランサーズなどのネットで仕事ができるサービスが普及しています。
とくに高度な技術がなくても、商品の口コミを書いて500円とか、アンケートに参加して200円とか、ものの数分で数百円分のお金を稼ぐことが可能です。1日1時間でも自由時間を見つけて作業すれば月1万円~2万円を稼ぐことは簡単です。
月1万円~2万円収入が増えただけえも十分に返済は楽になると言えるでしょう。
債務整理
債務整理はカードローン返済ができない場合の最終手段ですが、上手く利用すれば大幅に借金を減額することができます。
9.任意整理・過払い金返還請求をする
任意整理というのは、返済が困難になった場合に、任意整理を依頼した弁護士や司法書士が個別に債権者(貸金業者)と交渉して、借金の減額や利息の停止を行う仕組みのものです。
借金は返済可能な範囲に減額することができ、弁護士や司法書士に依頼したと同時に借金の取り立てなどはストップすることになります。
任意整理と同時に「利息制限を超えて過去に返済をしていないのか?」という返済利息の引き直し計算を弁護士や司法書士が行ってくれます。利息の過払いが過去に発生していた場合には、借金の減額と合わせて支払いすぎてた利息を返還請求することができます。これが過払い金返還請求です。
10.自己破産・個人再生をする
任意整理はあくまでも借金の減額を弁護士や司法書士が任意で貸金業者と行うものでしたが
- 任意整理が不調に終わった場合
- 借金の減額だけでは到底返済ができない場合
- 借金の金額が高額な場合
・・・
など、自己破産を選択した方が良いケースもあります。自己破産は裁判所をとうして行う手続きであり、自己破産が認められれば借金は全額なくなることになります。
ギャンブルなどで負った借金など自己破産は認められないケースもあるので注意が必要です。
また、自己破産では住宅ローンを利用してマイホームを保有している場合には住宅を売却して返済に充てる必要があります。これを回避したい場合は、借金はゼロにはならないけれどもマイホームの売却はしなくても良い個人再生を選ぶことになります。
- 任意整理
- 過払い金返還請求
- 自己破産
- 個人再生
のどの債務整理を方法を選択するかは借金の状態によって異なるので、弁護士や司法書士に相談の上決定すると良いでしょう。
どの債務整理方法を選んでも、借金は減りますが、弁護士や司法書士に支払い報酬が発生するので注意が必要です。