カードローンには「増額」という技があります。「増額」というのは、カードローンの利用限度額「枠」を広げることを意味します。実は「増額」を賢く利用すると毎月の返済負担が軽減できるのです。
カードローンの増額とは
カードローンの増額とは、カードローンの利用限度額「枠」を広げることを意味します。カードローン会社に「増額」の依頼をするとカードローン会社は「増額」用の審査を行い、審査が通れば限度額が増えることになります。
例えば
50万円の枠を持っている人が、カードローン会社に30万円の増額を依頼して、審査をした結果、20万円分だけ認められて、枠は50万円から70万円に増えた。
というような使い方をするのです。
カードローンの増額には2種類がある
「一時的な増額」「恒久的な増額」という2種類の増額があります。
「一時的な増額」
3か月だけ枠を増やしてほしい。海外旅行に行く、入院してしまったなど、一時的にお金が必要になった際に依頼する増額です。一時的な増額の場合は、恒久的な増額と比較して審査は通りやすいと言えるでしょう。
「恒久的な増額」
恒久的な増額というのは、文字通りずーっと枠を増額してもらうものです。一時的な増額と比較して審査は通りにくくなります。
増額を利用するとどうして返済負担が軽減できるの?
カードローンの返済額を削減するためにはいくつかの条件があります。
- 複数の借り入れがあること
- 銀行カードローンの借り入れがあること
です。
銀行カードローンというのは、利用限度額に応じて金利が決まってきます。
例えば
- 50万円の枠 15%
- 100万円の枠 12%
- 150万円の枠 11%
というような形で設定されているものがほとんどです。銀行カードローンは限度額が大きいほど金利が低くなるのです。
つまり、複数のカードローンを利用している場合に、銀行カードローンに増額を依頼して、他のカードローンの返済をすれば、結果的に借り入れ総額は変わりませんが、銀行カードローンの借入額のみが増えて、金利が低くなる可能性があるのです。
例えば
- A銀行 カードローン 50万円 15%
- B消費者金融 カードローン 30万円 18%
- C消費者金融 カードローン 40万円 18%
合計借入額 120万円
という借り入れ状況の方がいたとします。ここでA銀行に50万円の増額を依頼して、審査通過後その50万円で他の借入の返済をしたとします。すると
- A銀行 カードローン 100万円 12%
- B消費者金融 カードローン 0円 18%
- C消費者金融 カードローン 20万円 18%
合計借入額 120万円
という状況を作り出すことができます。銀行カードローンの増額により銀行カードローンの金利が低金利になり、さらに金利が高い消費者金融の借り入れを減らすことに成功しています。全体の借入額はかわっていません。
これがカードローンの増額を利用した「コンソリテーション(通称:コンソリ)」というものです。「増額」と銀行カードローンを利用すると毎月の返済額を削減することができるのです。