「カードローン」と「キャッシング」は何が違うのでしょうか?いまいちごちゃごちゃになっていませんでしょうか。
カードローンとキャッシングはほとんど同じもの
カードローンというのは、ローンカードを使って無担保でお金を借りるローンのことを言います。キャッシングも、ローンカードやクレジットカードを使って無担保でお金を借りるローンのことです。
つまり、ほぼ同じサービスなのです。
では何が違ううのでしょうか?
キャッシングは、クレジットカードを利用したキャッシングサービスも、キャッシングと言います。
キャッシングは
- 消費者金融が提供している無担保ローン
- クレジットカードを利用した無担保ローン
の両方の意味があるのです。性質的にはほとんど同じもので、クレジットカードに付帯したキャッシングサービスなのか、キャッシングサービスとして独立して消費者金融が提供しているものなのか、の違いだけです。
一昔前までは、キャッシングと言えば、「消費者金融が提供している無担保ローン」というイメージが強かったのですが、最近では消費者金融でも、銀行でも、カードローンという言い方をするため、単にキャッシングと言った場合にはクレジットカードのキャッシングサービスを意味することが増えてきたと言えます。
一方、カードローンというのは、最近メジャーになった言葉です。
カードローンが広まった経緯としては、消費者金融がグレーゾーン金利29.2%で貸し付けをしていたことが2010年の貸金業法の改正によって、禁止されたことが影響しています。
貸金業法の改正に伴って、消費者金融の経営破たんが起き、各消費者金融も資本提携により、銀行グループの傘下に入るようになりました。この前後から「消費者金融」のイメージというものが非常に悪くなってしまったため、銀行が代わりに消費者金融のキャッシングを販売するという方式が取られるようになったのです。
しかし、同じ「キャッシング」という名称を使って銀行が個人向け無担保ローンを販売するのは、銀行のイメージ的にも良くないと考えられたため、「銀行のカードローン」という言葉が積極的にCMなどで展開されたのです。
そのタイミングでは、銀行が販売する無担保ローンを「カードローン」、消費者金融が販売する無担保ローンを「キャッシング」と呼んでいたのですが、銀行が販売する「カードローン」の方が徐々に浸透してきたことと、イメージが良いことが影響して、各消費者金融も自社の無担保ローン商品を「カードローン」と呼ぶように変わってきたのです。
ややこしいですが、まとめると「キャッシング」と「カードローン」はほぼ同じものであり、呼び方の違いだけと考えられます。ただし、「キャッシング」には、クレジットカードを利用した借入の意味合いもあることだけ覚えておきましょう。