カードローンを利用していて、「毎月の最低返済額」を目安にカードローンを比較検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、この「毎月の最低返済額」だけを返済することには注意が必要なのです。
「毎月の最低返済額」のあくまでも最低の返済額
まずは計算してみましょう。。
「毎月の最低返済額」が3,000円、金利15%カードローンで10万円を借りた場合
- 最低返済額の3000円を返済した場合 → 完済できるのは、3年と8か月(44回)
- 毎月5,000円を返済した場合 → 完済できるのは、2年(24回)
- 毎月12,000円を返済した場合 → 完済できるのは、9か月(9回)
となります。
「あたりまえだろっ」
と突っ込まれそうですが、返済額を3000円から1万2000円に4倍にすると、返済期間は約5分の1程に短くなるのです。
これはローンの返済額は利息から充当されるという性質があるため、返済が長期間になればなるほど、利息の負担が大きくなってしまうのです。
利息の負担は
- 最低返済額の3000円を返済した場合 → 元本10万円 利息32,000円
- 毎月5,000円を返済した場合 → 元本10万円 利息20,000円
- 毎月12,000円を返済した場合 → 元本10万円 利息8,000円
と返済額が少ないと利息の負担も数倍に跳ね上がってしまいます。
問題は、完済しないで長期間借り入れをしていると、借り入れをしている状態が正常になってしまうため
長い返済期間の間についつい
- 「もう少し借りてみよう!」
- 「返済の枠に余裕があるから」
- 「今月はお金が必要だ。」
という判断をしてしまい、追加で借り入れをして、さらに完済までの道のりが遠ざかることになってしまうのです。
「借りたら、完済すべきタイミングをシミュレーションして、確実に完済する」
これが、カードローンCMでよく登場する「計画的なご利用」なのです。
お金が必要なタイミングで、最低返済額を基準にカードローンを選び、最低返済額だけを返済していくのは問題ありませんが、余裕のある資金ができたときには繰り上げ返済で返済額を増やして、早めに完済するのが上手なカードローン利用のコツなのです。
完済した実績は、カードローンの審査にはプラスになっても、マイナスになることはありません。
必要な時はまたカードローンを契約すれば良いのです。