「楽天銀行カードローンは楽天会員ランクで審査が変わる?」
そんなのあるの?と思ってしまいますが、実際にあるのです。しかも、楽天銀行の公式サイトでウェブサイトに表示されています。
この仕組みについて解説します。
楽天銀行カードローンの審査優遇サービス
楽天銀行の公式サイトでは
となっています。
楽天会員ランク
とは、楽天グループのポイント獲得数と獲得回数に応じて、楽天会員ランクが決定され、会員ごとに優遇が受けられるものです。
- レギュラー会員 ポイント対象の楽天サービスご利用で、ポイントを獲得
- シルバー会員 過去6ヶ月で200ポイント以上、かつ2回以上ポイントを獲得
- ゴールド会員 過去6ヶ月で700ポイント以上、かつ7回以上ポイントを獲得
- プラチナ会員 過去6ヶ月で2,000ポイント以上、かつ15回以上ポイントを獲得
- ダイヤモンド会員 過去6ヶ月で4,000ポイント以上、かつ30回以上ポイントを獲得、かつ楽天カードを保有
楽天会員ランクごとの会員特典
楽天会員ランクの優遇特典の中に「カードローンの審査優遇」というものも入ってくるということになるのです。
どのぐらい優遇されるのかは不明
楽天会員ランクに応じて、どのくらいカードローン審査が優遇されるのか?は記載があります。
というよりも、審査自体がブラックボックスであり、公開できないものなので「審査がどのくらい優遇されるか?」を表現する方法がないという言い方の方が近いかもしれません。
備考欄には
※必ずしもすべての楽天会員様が審査の優遇を受けられるとは限りません。
※審査の結果によって融資できない場合もございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申しあげます。
となっています。結局、「楽天会員ランクがあってもカードローン審査に落ちる可能性もありますよ。」という楽天銀行側のリスクヘッジの文言が記載されているのです。
なぜ、楽天会員ランクで審査優遇ができるのか?
カードローン審査というのは、貸し倒れリスクを排除するために行うものです。
カードローン会社としては、貸したのに返ってこない「貸し倒れ」が大きく損失にヒットしてしまうのです。そのため、審査で貸し倒れリスクが高いだろう方を排除して、全体の貸し倒れの割合「貸し倒れ率」を引き下げるのです。
ここで、カードローン会社の「利益」と「審査の厳しさ」の関係が出てきます。
カードローンの金利が高い
↓
カードローン会社の売上(利益)が大きい
↓
許容できる貸し倒れ率を高く設定できる
↓
審査が甘くなる
です。金利が高い消費者金融カードローンが審査が甘くなるのはこのルートがあるからなのです。
金利を高くする以外にも、利益が増えることがあります。
それが楽天グループなどのグループでの売上です。
楽天グループの楽天会員ランクが高い = 楽天グループでの利用額が大きい常連客
ということになります。
利益に貢献している常連客であれば、許容できる貸し倒れ率を高く設定できる
その結果、楽天会員ランクに応じて審査優遇ができるということなのです。
仮に楽天会員ランクがダイヤモンドだとした場合
ダイヤモンド:過去6ヶ月で4,000ポイント以上
なので、100円に対して1ポイントが貯まると考えると、6か月で40万円の楽天グループ利用をしている方ということになります。
年間80万円も楽天で使ってくれる方であれば、審査は優遇しても全くおかしくないのです。
逆に言えば、年間80万円も楽天で買い物できる余裕がある方とも言えるのです。
しかし、注意したいのはシルバー会員などランクが低い場合です。
シルバー:過去6ヶ月で200ポイント以上
ですから、年間4万円を使っていればシルバー会員になります。
正直、年間4万円ぐらいだと審査を優遇できるほどの利益は生み出していないのです。つまり、ほとんど審査は優遇されないと考えるべきです。
最低でも、プラチナ会員レベルでやっとカードローン審査優遇の効果があるというレベルだと推察されます。
まとめ
楽天会員ランクが高ければ、楽天グループに大きく利益を落としている常連客ということになり、カードローン審査の優遇が受けられるのです。
楽天会員ランクが低い場合は、利益の貢献度も少ない為、審査優遇はほとんどないことが考えられます。
また、すでに楽天会員ランクをお持ちの方が審査優遇のために楽天銀行カードローンに申込むのは問題ありませんが、「カードローンの審査優遇のために楽天会員ランクを引き上げる」というのであれば、お金を借りるためにお金を使っていることになるため、本末転倒です。
このサービスはあくまでもプラスαの審査サービスと考えるべきでしょう。