債務整理を検討しようと考えている方の中に、どのくらいの時間があれば債務整理は完了するのだろうと不安を感じている方もいると思います。ここでは債務整理と期間について解説します。
債務整理にかかる時間
債務整理と言っても、任意整理と自己破産・個人再生で必要な時間は変わってきます。
任意整理の場合
1.弁護士・司法書士に依頼:1日~2日
2.弁護士・司法書士が債権の調査を実行:2週間~2ヶ月
3.弁護士・司法書士が債権者との債権交渉を実行:1ヶ月~3か月合計:1か月半~5か月
任意整理の場合は、まず債権、つまりどこからいくら借りているか?いつから返済していないか?などの借入の実態調査に時間がかかります。もちろん、これを自分で完全に把握していれば、弁護士・司法書士がする業務は確認程度しかないため、すぐに次のステップに移ることができます。
また、債権者との債権交渉も、債権者の数に比例するため、債権者が多ければ多いほど時間がかかることになりますし、1社であれば2週間程度でも交渉が完了するケースもあります。
自己破産・個人再生の場合
1.弁護士・司法書士に依頼:1日~2日
2.弁護士・司法書士が債権の調査を実行:2週間~2ヶ月
3.裁判所へ申請し破産手続開始決定が降りるまで:当日~2ヶ月
4.免責申し立てから免責認定まで:2ヶ月~4ヶ月合計:3か月~9か月
自己破産の場合は、弁護士に依頼するのか?司法書士に依頼するのかで大きくスピードが変わってきます。弁護士の場合は即日面接という、申請したその日のうちに面接を行うことが可能なのです。自分で自己破産を行う場合や司法書士に依頼すると、ここで1か月半~2ヶ月かかってしまうのです。
また、管財事件、財産が20万円以上ある場合の自己破産の場合には免責申し立てから免責認定までに大きな時間がかかります。なぜなら、売却して返済に回さなければならない管財事件の場合は、破産管財人が財産を調査し、処分するという手順が発生するためです。少額管財事件と比較して、1ヶ月~2ヶ月は長くかかってしまうことになります。
まとめ
上記のように債務整理が完了するまでの期間というのは、「依頼する専門家が弁護士であるのか?司法書士であるのか?」「債務整理をする前の準備ですべての借入を把握しているのか?どうか?」「売却する財産があるのか?どうか?」で大きく変わってくるのです。
弁護士や司法書士に依頼する前に無料相談の段階でいつぐらいを目安に債務整理が完了すryのかヒアリングして、比較検討の材料にしましょう。