「お金を借りる」という意味では、クレジットカードでも、カードローンでも、同じようにお金を借りることが可能です。審査に通るのが不安な方であれば、「クレジットカードとカードローンってどっちの方が審査に通りやすいんだろう。できれば審査が通りやすい方に申込みたい。」と思う方も多いのではないでしょうか。
クレジットカードとカードローンの審査の通りやすさ
まず、大前提として審査ノウハウというのは、カード会社、金融機関によって違っており、一概にどちらが審査に通りやすいのか答えることはできません。
しかし、ビジネスモデルが違うため、審査の通りやすさを推測することは可能です。
クレジットカード会社とカードローン会社の収益源から考える
クレジットカードには、キャッシングとショッピング両方の機能があります。、ショッピング利用というのは、クレジットカードによってデパートやスーパーなどで買物をするときにクレジットカードで支払う機能のことを言います。クレジットカードで一番イメージしやすいのはこのショッピング機能と言えるでしょう。支払い方法には、一回払い、分割払い、リボ払いなどがあり、リボ払いはカードローンのリボルビング返済と同じ返済方法です。
キャッシング機能というのは、カードローンと同じく、ATMなどでクレジットカードを入れればキャッシング枠の範囲内でお金を借りられる機能のことです。
クレジットカード会社は、このショッピング利用の金額に応じて、利用した店舗(加盟店)から加盟店手数料をもらう仕組みなのです。キャッシング利用の場合は、利息収入がクレジットカード会社の収入です。
そのため、利息収入のみのカードローン会社に比べて、クレジットカード会社の方が収益機会が多いことになります。年会費が有料のクレジットカードであれば、年会費も収入になるため、なおさら収益機会が多いことになります。
- クレジットカード会社の収益源 : 加盟店手数料+年会費+利息
- カードローン会社の収益源 : 利息
です。つまり、収益が大きい可能性が高いクレジットカードの方が審査に通りやすいと言っていいでしょう。もちろん、ポイント付与やサービスなどにコストは使っているのですが、利息収益のみのカードローン会社と比較すると利益は出しやすい形態と言えます。
金利から審査の通りやすさを考える
「クレジットカードの方が金利が低いんじゃないの?」
と思っている方がいますが、実際にはクレジットカードのキャッシング機能を利用する場合と、カードローンを利用する場合では、カードローンの方が金利は低いのです。
一部紹介すると
三井住友VISAカードのキャッシング金利
ご利用枠
- 5万円~99万円 : 18.0%
- 100万円~300万円 : 15.0%
となっています。お気づきの通りで、これは利息制限法の制限金利の上限が設定されているのです。つまり、これ以上高い金利はないのです。
カードローンの金利は
- 銀行カードローンで3.0%~15.0%
- 消費者金融カードローンで5.0%~18.0%
です。
つまり、カードローンの方がクレジットカードよりも金利は低金利と言えるのです。金利が低金利であるということは、審査のハードルは高いのです。
まとめ
収益源が多く、金利が高いクレジットカードの方が、カードローンよりも審査に通りやすい可能性が高いということです。しかし、金利が高いこと、カード発行まで平均して1週間以上はかかることなど「お金を借りる」キャッシング目的でクレジットカードを利用するのにはデメリットが多いことも注意しなければなりません。状況に応じて、カードローンとクレジットカードを使い分けると良いでしょう。