カードローンの中でも良くある質問の中に「親が自己破産をしていてローンが組めない状態なのですが、私のカードローン審査にも影響があるでしょうか?」というものが多くあります。実際に家族が自己破産や債務整理、その他の返済事故などでカードローンが利用できない状態の場合に、家族方のカードローン審査に影響はあるのでしょうか?
原則、個人信用情報というのは家族の関係を持たない
基本的な信用情報機関の個人信用情報に関する考え方でいうと、個人信用情報というのは特定の個人、その人本人の社会的信用情報を示すものであって、家族であろうと関係はないとされています。
当然、個人信用情報の欄に「父、母」などの家族を示す欄もないため、個人信用情報には家族の情報はないと考えて良いのです。
それでも、カードローン会社の考え方は違う
しかし、カードローン会社側から見ると、状況は違ってきます。
カードローンの審査で見るのは、申込者の信用情報であることは間違えないのですが、仮に個人信用情報に記載されている5年以内に親が自己破産をしていたということが分かった場合には「子供にお願いしてカードローンを申込ませて自分でその借りたお金を使う」というリスクも考慮されてしまうのです。
当然、そうではない可能性もあるのですが、リスクを重視するカードローン会社の場合、両親などが自己破産や債務整理、その他の返済事故を起こしていた場合、子供のカードローン審査も厳しくなる可能性があるのです。
カードローン会社は、どうやって家族の返済事故を見破るの?
さきほど、個人信用情報には債務整理などの情報はないと言いましたが、ではどうやってカードローン会社は家族の返済事故について調べるのでしょうか?
住所と苗字です。
例えば、個人信用情報は住所で検索することが可能です。このとき、申込者と同一住所でかつ苗字が同じ場合、家族の可能性が高いと判断するのです。また、年齢などもチェックすれば、親なのか、兄弟なのか、を推測することは可能になります。
ここで推測された家族の個人信用情報を照会することで、家族の返済事故情報を知ることができるのです。
家族の情報を知られないためには・・・
申込みの住所と同一住所の家族が返済事故をしていると、カードローン審査でマイナスになる可能性があるのです。
つまり、一人暮らしなど違う住所になってカードローンを申込めば、少なくとも家族の情報で審査がマイナスになることはないと考えられるのです。
家族の方の返済事故が要因でカードローン審査に落ちてしまったと考えられる場合は、一人暮らしなど住所を変えてから申込むという方法も有効と考えられます。