カードローンを利用する際に、やはり気になるのは審査の厳しさや甘さ、通りやすさ、通りにくさです。ここではあくまでも一般論でカードローンの審査の厳しい、甘いがどう決まるのか?を解説します。
カードローンのビジネスモデル
カードローン審査の難易度(審査通りやすい?通りにくい?)を知るためには、カードローンのビジネスモデルを理解する必要があります。
カードローンというのは金融機関が低金利で集めてきた資金をそれ以上の金利で貸すことで利益がでるビジネスモデルです。
銀行であれば、預金や日銀からの調達で、年率0.01%~0.1%でお金を集められます。この資金を年率5%~18%で貸し付けることによって利益が出ます。消費者金融であれば、銀行から低金利で借り入れをすることによって、資金を集めるのです。
- 低金利でお金を集められば、金融機関は儲かる
- 高金利でお金を貸すことができれば、金融機関は儲かる
のです。
しかし、ここには1点重要な要素が抜けています。それが「債務不履行」いわゆるデフォルトと呼ばれるものです。貸した人が返済不能に陥り、債務整理や自己破産をしてしまい、貸したお金を回収できずに金融機関側が損をすることを言います。
金融機関はこの「債務不履行」のリスクを負っているのです。
貸した人数に対して債務不履行になる人の割合「デフォルト率」は、カードローンでは1%前後が一般的ですが、この割合が高くなればなるほど、金融機関の利益は少なくなるのです。
91~180日延滞比率
消費者金融カードローン | アコムカードローン | アイフルカードローン | プロミスカードローン | 新生銀行カードローン レイク | ノーローン | |
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延滞比率 | 91~180日延滞比率 | - | 1.3% | 1.2% | - | 1.0% |
10人に貸して作って得た利益が、たった1人の貸し倒れでなくなってしまうような計算になります。
「デフォルト率」を調整するのが「審査」なのです。
本当に年収が高くて、医師や弁護士などの属性の高い人だけしか審査に通さなければこの「デフォルト率」は下がります。しかし、それでは貸せる人が少なくなってしまうので売り上げは下がります。他社借入件数の多い人に審査に通していたら「デフォルト率」は上がってしまいますが、貸付対象になる方は増えるので格段に売上は上がるのです。
つまり、金融機関の利益を左右するのは「貸付する金利」と「デフォルト率」・「貸付数」なのです。
- 審査を厳しくすればするほどデフォルト率が下がるので、低金利にカードローンを設定しても利益が出る。
- 審査を甘くすればするほどデフォルト率が上がるので、高い金利に設定しないと損をしてしまう。
のです。
つまり
- 低金利のカードローン → 審査が厳しい(審査が通りにくい)
- 高金利のカードローン → 審査が甘い(審査が通りやすい)
という構図が生まれてくるのです。
銀行カードローンのビジネスモデルも知っておく必要がある
銀行カードローンというのは、特殊なビジネスモデルになっています。
銀行カードローンではほとんどの銀行が保証会社による保証を採用しています。カードローンの申し込み条件に「保証会社○○株式会社の保証が受けられる方」と書いてある、あれです。債務不履行が起きた場合には保証会社から代わりに返済を受ける仕組みになっています。保証会社には、消費者金融が入っているので、債務不履行の損失はこの保証会社である消費者金融がかぶることになるのです。だからこそ、銀行カードローンを利用しようとしても、銀行カードローンの審査は銀行の審査よりも、保証会社である消費者金融の審査が重要であり、必要になるのです。
銀行は貸し倒れ(デフォルト)のリスクを回避するかわりに、銀行は毎月保証会社(消費者金融)に保証料という報酬を払っているのです。
このビジネスモデルは、多重債務者の問題や倒産などで、消費者金融のイメージが悪くなったときに考えられた手法であり、実質的には消費者金融がサービスを提供しているのですが、販売の窓口や信頼性のために銀行が販売している形式をつくったのです。
結局、銀行カードローンといっても、審査しているのも、債務不履行時に損をするのも消費者金融なのです。それでも、低金利に設定してあるため、一般的な消費者金融カードローンよりも、審査は厳しくなっています。
カードローン審査の難易度
一般的にカードローンの審査通過の難易度が高い、審査が厳しい順番は
大手都市銀行のカードローン
- ネット銀行のカードローン
- 流通系銀行のカードローン
- 信販系(クレジットカード会社)のカードローン
- 大手消費者金融のカードローン
- 中小消費者金融のカードローン
の順番になっています。これは低金利のカードローンの順番と考えて差し支えがないのです。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローンの見極め方
1.金利が高いカードローン
上記に書いた通りで、金利が高ければ高いほど、利益が担保できるため、審査を多少甘くしても問題ないのです。審査が甘いことを重視するのであれば、金利が高いカードローンを選ぶべきなのです。金利は上限金利が適用されることが多いので基準となります。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = 上限金利の高いカードローン
2.ネットのみで提供されるカードローン
店舗を構えてカードローンサービスを提供している会社は以前は多かったのですが、徐々にネットでのカードローン提供が一般的になってきています。店舗を持つということは、当然それに伴うコストが大きく発生することになります。人件費、賃料、光熱費、郵送費用、ハガキ・パンフレットの費用・・・などです。ネットだけで完結しているカードローンの方が大幅にコストを削減できるのです。同じ金利でカードローンを提供しているのであれば、コストが少なくて利益が多いネット完結型のカードローンの方が許容できるデフォルト率は高くなるのです。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = ネットのみで提供されるカードローン
3.流通系グループのカードローン
イオン、セゾン、楽天、セブン&アイ、など流通系大手のグループも、銀行やクレジット会社をグループ会社として保有しており、カードローンやクレジットカードを提供しています。
流通系グループの場合は、単純にお金を貸す、お金を返してもらう。という損得以外に「自分たちの店舗のお客さんになってもらう」という利益のポイントも出てくるのです。多少低金利にしても、カードローン利用者にポイントを付与するなどして、同じグループの店舗を積極的に活用してもらえれば、それも利益のひとつなのです。そのため、審査も銀行業だけをしているカードローンよりは多少緩くなることが想定されます。ま
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = 流通系グループ銀行のカードローン
4.新規参入のカードローン
上記に書いたように審査の基準はデフォルト率に直結します。そのため、審査ノウハウというのは銀行や金融機関の重要なノウハウなのです。今はカードローン業界で新規参入するカードローンが多いのですが、新しく参入した会社はこの審査ノウハウが固まっていないことが多く、審査が甘い可能性もあるのです。
スコアリングシステムによる審査ノウハウの確立のためには、それなりのデータが必要になるため数年間はカードローンサービスを運用してみないことには、審査基準ができあがらないのです。はじめの数年間は手探りの審査基準でカードローンサービスを提供しなければならないため、審査が通りやすくなってしまいがちなのです。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = 新規参入のカードローン
5.キャンペーンが積極的なカードローン
キャンペーンというのは、顧客獲得を会社として強化したい時に行われます。つまり、キャンペーン展開を積極的に行っているカードローンというのは、顧客獲得の目標値が設定され、積極的に拡大したいと考えていることが多いのです。そのため、3月や9月等、会社の決算月に向けてキャンペーンが強化されるケースが多いのです。キャンペーンを積極的に行っているカードローンほど、顧客獲得の目標値が高く設定されていることになり、審査に通る可能性が高くなるのです。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = キャンペーンを強化しているカードローン
6.カードレスのカードローン
カードレスのカードローンというのが、いくつか登場してきています。カードレスのいいところは、ローンカードの郵送がなく、ネットだけで完結できるところですが、金融機関から見たカードレスのカードローンのいいところは、人件費がかからないことなのです。ローンカードの発行手数料、送料、配送にかかわる手数料、提携ATMへ支払う利用料、などなどがなくなるのです。
そのため、利益率が高くなることが想定され、一般的なカードローンよりも、カードレスのカードローンの方が審査が甘くなる可能性があるのです。
審査の甘い(審査の通りやすい)カードローン = カードレスのカードローン
カードローンの審査は、カードローン会社によって違いますが、いろいろな点で審査の難易度を想定することも可能なのです。
実際の融資データを見て、審査の通りやすさを比較検討する方法もある
当サイトが集計したカードローンの審査・融資データの比較表を見れば、過去の実績データがわかります。
「何人が申込んでそのうちの何人に融資したのか?の割合 = 審査通過率」
で比較しているので、審査通過率の高いカードローンというのがそのまま審査の通りやすい可能性が高いカードローンということになります。
実際のデータ以上に信用できるものはありません。審査の通りやすさを調べるにはデータで比較するという方法もおすすめできる比較方法なのです。
まとめ
※サイトおすすめランキング
上記に記載したカードローン審査の難易度(審査通りやすい?通りにくい?)の見極め方を把握したうえで、カードローンを比較してみましょう。
順位 | カードローン名 | 比較ポイント | 下限実質年率 | 上限実質年率 | 最大限度額 | 最低返済額 | 最短即日借入 | 無利息期間 | 専業主婦借入 |
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1位 | プロミスカードローン | 大手消費者金融で約定金利が一番低金利 最短即日融資が可能 30日間の無利息期間あり | 4.50% | 17.80% | 1~500万円 | 5万円借入時2,000円 | ○ ※お申込みの時間帯によって、当日中のご融資ができない場合があります | ○ ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 | - |
2位 | 三菱UFJ銀行カードローンバンクイック | 上限金利が低金利! 審査回答はスピード対応 銀行店舗でカード受取可能 | 1.80% | 14.60% | 500万円 | 借入利率年8.1%超は10万円借入時2,000円、年8.1%以下は10万円借入時1,000円 | - | - | - |
4位 | みずほ銀行カードローン![]() | 安心のメガバンクカードローン 上限金利が低金利! 『※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。 | 2.00% | 14.00% | 800万円 | 10万円借入時2,000円 | - | - | - |
5位 | SMBCモビットカードローン | WEB完結なら電話連絡なし 郵送物なし 最短即日融資が可能 10秒簡易審査結果表示 | 3.00% | 18.00% | 800万円 | 10万円借入時4,000円 | ○ ※14:50までの振込手続完了が必要 | - | - |
6位 | 楽天銀行スーパーローン | 上限金利が低金利 専業主婦の借入可能 楽天会員ランクに応じて審査優遇 | 1.90% | 14.50% | 800万円 | 10万円借入時3,000円 | ○ | - | ○50万円まで |
7位 | じぶん銀行カードローン(じぶんローン)![]() | auユーザーなら誰でも金利優遇 借り換えならさらに金利優遇 借り換え金利が低金利12.5% | 2.20% | 17.50% | 800万円 | 10万円借入時2,000円 | ○ | - | - |
8位 | りそな銀行カードローン![]() | 変動金利採用で上限金利が一番低金利 最短当日審査回答 キャッシュカードで借入可能 | 3.50% | 12.475% | 800万円 | 50万円借入時10,000円 | - | - | - |
9位 | 東京スター銀行カードローン(スターカードローン) | 上限金利が低金利 ネットローンタイプも選べる 専業主婦や年金受給者も可 | 4.50% | 14.60% | 500万円 | 30万円借入時5,000円 | ○ | - | ○限度額不明 |
10位 | イオン銀行カードローン | 業界トップクラスの低金利 最大800万円までの借入が可能 | 3.80% | 13.80% | 800万円 | 3万円借入時1,000円 | - | - | - |
11位 | アイフルカードローン | 審査通過率47.2%(2016/1-3) 最短1時間融資可能! 30日間の無利息期間あり | 4.50% | 18.00% | 500万円 | 10万円借入時4,000円 | ○ | ○ | - |
12位 | アコムカードローン | 審査通過率48.9%(2015/4-6) ※出典:アコムIR情報 最短1時間融資可能! 30日間の無利息期間あり | 3.00% | 18.00% | 800万円 | 10万円借入時3,000円 | ○ ※最短1時間融資 | ○ | - |
13位 | オリックス銀行カードローン | 下限金利は低金利 最大800万円の借入が可能 | 1.70% | 17.80% | 800万円 | 30万円借入時7,000円 | - | - | - |
14位 | じぶん銀行カードローン(じぶんローン)auユーザー![]() | auユーザーなら誰でも金利優遇 借り換えならさらに金利優遇 借り換え金利が低金利12.5% | 2.10% | 17.40% | 800万円 | 10万円借入時2,000円 | ○ | - | - |
15位 | じぶん銀行カードローン(じぶんローン)借り換えコース![]() | auユーザーなら誰でも金利優遇 借り換えならさらに金利優遇 借り換え金利が低金利12.5% | 1.70% | 12.50% | 800万円 | 10万円借入時2,000円 | ○ | - | - |
17位 | 新生銀行カードローン レイク | 銀行カードローン スマフォ利用が便利 無利息期間が最大180日間 | 4.50% | 18.00% | 500万円 | 10万円借入時3,000円 | - | ○ | - |
18位 | 住信SBIネット銀行Mr.カードローンスタンダードコース![]() | プレミアムコースは低金利で利用可能 最大1000万円の限度額の高佐 借り換え向き | 8.39% | 14.79% | 300万円 | 10万円借入時2,000円 | - | - | - |
19位 | 住信SBIネット銀行Mr.カードローン![]() | プレミアムコースは低金利で利用可能 最大1000万円の限度額の高佐 借り換え向き | 0.99% | 7.99% | 1200万円 | 10万円借入時2,000円 | - | - | - |
20位 | セブン銀行カードローン![]() | 最大50万円までの少額カードローン WEB完結で書類不要 セブン銀行ATMが使える | 15.00% | 15.00% | 50万円 | 10万円借入時5,000円 | ○ | - | ○ |
21位 | セゾンマネーカード | 信販系カードローン ゴールドなら銀行カードローン並の低金利 ローンカード入手までに時間がかかる | 15.00% | 15.00% | 100万円 | 10万円借入時4,000円 | - | - | - |
22位 | セゾンマネーカードゴールド | 信販系カードローン ゴールドなら銀行カードローン並の低金利 ローンカード入手までに時間がかかる | 6.47% | 8.47% | 300万円 | 10万円借入時4,000円 | - | - | - |
23位 | 三井住友カードゴールドローン![]() | 信販系カードローン 銀行カードローン並の低金利 ローンカード入手までに時間がかかる | 3.50% | 9.80% | 700万円 | 110万円借入時2万円 | - | - | - |
25位 | ノーローンカードローン![]() | 何度でも無利息利用が可能 最短即日融資が可能 新生銀行グループ | 9.50% | 18.00% | 300万円 | 10万円借入時4,000円 | ○ | ○ | - |
26位 | 千葉銀行カードローン | 地方銀行カードローン | 1.70% | 14.80% | 800万円 | 10万円以下借入時2,000円 | - | - | ○ |
27位 | 横浜銀行カードローン | 地方銀行カードローン 下限金利が1.0%台の低金利 最大1000万円までの借入が可能 | 1.90% | 14.60% | 1000万円 | 10万円借入時2,000円 | ○ | - | ○ |
28位 | アイフルカードローン「ファーストプレミアムカードローン」 | アイフルの上位スペックローン 上限金利が低金利 最短即日融資が可能 | 4.50% | 9.50% | 500万円 | 10万円借入時4,000円 | ○ | ○ | - |