刑事ドラマで、「ウラが取れました。」なんて、使われる「ウラ取り」ですが、カードローンの審査でも「ウラ取り」が重要になるのです。「ウラが取れる情報」と「ウラが取れない情報」では審査の重要度が違います。
「ウラが取れる情報」と「ウラが取れない情報」
「ウラ」=「証明」のことです。
申込フォームに記載する情報で「ウラが取れる情報」と「ウラが取れない情報」はどれになるでしょうか?
- 収入証明提出の必要ない年収 → 「ウラが取れない情報」 → 審査では重要ではない
- 収入証明提出の必要がある年収 → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
- 勤続年数 → 「ウラが取れない情報」 → 審査では重要ではない
- 在籍情報 → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
- 住所(固定電話あり) → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
- 住所(固定電話なし) → 「ウラが取れない情報」 → 審査では重要ではない
- 連絡先(電話) → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
- 他社借入件数 → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
- 他社借入金額 → 「ウラが取れる情報」 → 審査では重要
という形になるのです。
カードローンの審査では「年収」が重要だと勘違いしている方も多いのですが、申込フォームに記載された年収が本当か、どうかは収入証明を提出しない限りわかりません。つまり、収入証明が必要ない金額までの借り入れであれば、「年収」は重要な審査項目ではないのです。
しかし、企業の在籍確認は、「ウラが取れる情報」です。勤めている企業がわかれば、ある程度の年収は想定できるからです。
つまり、「年収が高いこと」よりも、「年収が高い方が多い企業に在籍していること」の方が審査ではプラスに働くことになります。
また、住所を記載していても、固定電話回線を引いていれば、NTTで確認が取れます。夜逃げなどの心配もないということになります。タウンページに載っていればさらに問題ないと考えられます。
しかし、携帯電話しか持っていない場合、これは連絡先としては機能するものの住所の証明「ウラ」にはならないのです。
そのため、意外に知られていませんが、固定電話のあり・なしがカードローンの審査にも大きく影響を与えるのです。
カードローン審査の「ウラ取り」対策
カードローンの審査で「在籍確認」「電話連絡」などの「ウラ取り」がうまくいかなかった場合には、かなりカードローンの審査を通過するのは困難になってしまいます。
住所の記入はミスなくマンション名まで
住所の記入はミスがないようにマンション名まで確実に記載しましょう。
固定電話があれば必ず記載する
固定電話の記載欄があっても、かけられたくないという理由で携帯電話の番号のみを記載する方が多いようです。審査上プラスに働くため、両方持っている方は固定電話も記載する方が良いのです。連絡先を携帯電話にしておけばまず自宅の固定電話にはかかってきません。
確認電話にはかならず出れる状態にするか、留守番電話設定
カードローンを申し込んだ場合、申し込みの確認電話が来るはずです。この確認電話が取れない場合に審査が通過しなくなってしまいます。外出時であれば携帯への連絡を必須にしておくとか、電話がかかってくることがわかるのであれば申し込み直後に地下鉄などにならないこと、家の固定電話は留守電の対応をしておくことなどが考えられます。
在籍確認が取れる状態にしておく
会社へかかってくる在籍確認でうまく対応できなければ審査通過は望めません。きちんとした企業であれば、問題なく対応してくれると思いますが、派遣元の会社で対応してもらえなかったとか、零細企業で日中誰もいなくなってしまうことがあるとか、自営業の場合に電話に出る方がいない時間帯があるとか、在籍確認が取れないケースも少なくないのです。