カードローンを利用している方で「ブラックリストに載ってしまった。ローンも、クレジットカードも、審査が全く通らない。どうすればいいでしょうか?」というような相談を受けることが少なくありません。しかし、まず理解しなければならないのは「ブラックリスト」というものはカードローンに存在しないということです。
多くの方がイメージするブラックリスト
[ブラックリスト(極秘)]
田中○○様 2014年3月 債務整理 残債200万円
鈴木○○様 2014年1月 自己破産 残債230万円
井上○○様 2014年1月 未払い・連絡付かず 残債170万円
・・・・
というのが、多くの方がイメージしているブラックリストというリストではないでしょうか。これを回覧板のように消費者金融どうしで共有されてしまったため、「審査やローンに通らなくなってしまった。」と思っている方も多いのではないでしょうか。
これは大きな間違えです。
上記のようなブラックリストというのは存在しないのです。
カードローンで消費者金融どうしで共有される情報は「個人信用情報」
カードローンで消費者金融どうしで共有されて、かつ審査のときにチェックされる情報というのは「個人信用情報」というものです。
まず、大きな違いは、「個人信用情報」には、ローンやクレジットカード、スマフォの端末料金の分割払いなど、誰かに立て替えてもらってお金を後から支払う「信用取引」を利用している方はすべて情報を登録されているものなのです。
悪質な返済遅延を繰り返している人はもちろん、きちんと返済を続けている方や、クレジットカードだけを利用している方もすべてこの「個人信用情報」に登録されるのです。
そのため、カードローン会社だけでなく、クレジットカード会社や携帯電話会社でさえ、審査の際にこの「個人信用情報」を照会すればその人のローン利用状況が手に取るようにわかるのです。
だからこそ、ほとんどの金融機関で審査の際には必ずと言っていいほど「個人信用情報」を照会して、審査をするのです。
「個人信用情報」には様々な情報が掲載される
主な「個人信用情報」に載る情報
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 性別
- 住所
- 勤務先
- 勤務先電話番号
- 配偶者
- 契約内容
- 支払い状況
- 返済履歴
- 残債額
- 年間請求額
- 支払い遅延有無
- 貸付額
- 次回支払予定日
- 担保、保証人
- ・・・
と主なものだけを記載しても、かなりの情報が掲載されるのです。ローンに関する情報はほぼ丸裸になると考えて良いでしょう。
この返済履歴などに悪質な返済遅延などが繰り返されている場合、どの消費者金融や貸金業者、クレジットカード会社に申込みを行っても審査が通らないことになってしまいます。
この状態を「ブラックリストに載ってしまった」と勘違いしてしまうのです。ブラックリストというものはないものの、この個人信用情報に悪質な未払いなどの情報が掲載されてしまうと、ローンやクレジットカードの審査はほとんど通らない状態になってしまうのです。
カードローン審査を通過するためには、個人信用情報に掲載される情報にも気を配っておく必要があるのです。