カードローンにはブラックリストというのは存在しません。しかし、個人信用情報に「異動」という情報が掲載されてしまえば、ブラックリストに掲載されたのごとく、それ以降はクレジットカードやカードローンの審査に通るのは極端に難しくなってしまうのです。
では、このブラックリストのような「異動」情報を消す方法というのは存在しているのでしょうか?
個人信用情報に「異動」情報が掲載されるのは次のケースです。
- 支払期日から61日以上返済が遅延している場合、または3か月以上経過している場合
- 貸金業者が保証契約の履行により、保証会社が代位弁済を行った場合
- 自己破産や個人再生などが実行された場合
です。
「異動」情報は最終利用日から5年で消える
この「異動」情報というのは最終利用日から5年で抹消されるように決まっています。※自己破産や個人再生の場合に「全国銀行個人信用情報センター」という情報機関では10年は掲載されます。
つまり、最後に返済(完済)してから5年間は「異動」情報は消えないのです。
では借り逃げをしている場合はどうなるかというと
2010年に改正された貸金業法では、「借り逃げをしてる状態の者がいればその事実を個人信用情報に掲載しておかないといけない」となっているため、完済しなければずーっと個人信用情報に「異動」情報は掲載され続けるのです。
「借り逃げをしても、5年経てば時効になって返済義務はなくなるって聞いたけど・・・」
これは間違った認識です。
確かに貸金業者からの借金は5年で時効になりますが、ほっといて時効が成立するものではなく、時効の援用といって「時効の制度を使います」と債権者に対して宣言する必要があるのです。債権者もこれに不満があれば裁判上の請求や差し押さえ、債務者の承認などで時効を中段することができるのです。
知識のないまま、借り逃げをし続けても時効は成立しないのです。時効を成立させたい場合は弁護士や司法書士などに相談するのが確実な方法なのです。
ブラックリストを消す方法は
- 完済してから5年(10年)経過するまで待つ
- 債務整理(任意整理、個人再生など)や自己破産をしてから5年(10年)経過するまで待つ
の2つしかないと言っていいでしょう。特別なブラックリストを消す裏技などは存在しないのです。ブラックリストに載ってしまう状況になってしまった場合は、専門家に相談の上、債務整理や自己破産を検討するのが一番確実な方法と言えます。