本人に収入がない主婦の方でも、家計のやりくりのために、海外旅行などの一時的なしゆつのために、お金が必要なケースがあります。もちろん、旦那さんにお願いしてお金を融通してもらうのが一番良い方法ですが、そうもいかない場合にはカードローン利用というのも大きな選択肢となります。
専業主婦はなぜ銀行カードローンしか利用できないの?
2010年6月に貸金業法という貸金業者(クレジットカード会社、信販会社、消費者金融)が事業を行う際に適用される法律が改正されました。
この法改正によって、今までは29.2%とされていたグレーゾーン金利が撤廃され上限は18%になるなど、非常に意義のある法改正だったのですが、このときに「総量規制」という制度も作られました。
「総量規制」とは
貸金業者(クレジットカード会社、信販会社、消費者金融)が個人にお金を貸す場合は、すべての貸し付けを合計して年収の3分の1までにしなければならない。という制度のことです。
つまり
- 年収500万円の人は、全部合わせて150万円までしか借りられまない
- 年収400万円の人は、全部合わせて120万円までしか借りられない
- 年収300万円の人は、全部合わせて90万円までしか借りられない
- 年収200万円の人は、全部合わせて60万円までしか借りられない
という形になったのです。
では、本人に収入のない専業主婦は?
年収0円の3分の1までしか借りられないため、借りられる金額も0円です。
つまり、本人に収入のない専業主婦の場合は、貸金業者からはお金を借りることができなくなったのです。
※実際は総量規制には例外規定があり、世帯主に収入がある場合は除外されるはずなのですが、ほとんどの貸金業者はこの例外規定を適用せずに、専業主婦の借り入れはNGにしているのです。
じゃあ、なぜ銀行カードローンは借りられるの?
貸金業法は、貸金業者に対して適用される法律です。銀行に関しては、貸金業法は適用されないのです。銀行に対して適用されるのは銀行法なのです。
つまり、銀行法には「総量規制」という制度はないため、銀行が提供しているカードローンであれば、専業主婦も利用できますし、年収の何分の1でもお金を貸すことができるのです。
本人に収入のない専業主婦の方は、銀行カードローンを選ぶしかないのです。
銀行カードローンであれば、どの銀行でも専業主婦の借り入れに対応しているのか?というとそういうわけではありません。
法律上は規制されないものの、本人に収入のない専業主婦にお金を貸すのは大きなリスクと考える銀行が多いため、専業主婦が借りられる銀行カードローンは、片手で数えられる程度しかないのです。